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有限会社 アトラス測量 |
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青森県八戸市根城五丁目
12番26号(裁判所前)
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2013年01月30日(水)
第23回ヤスコレ例会を開催した。イベントの準備でしばらく休んでいたので、久しぶりの例会であった。今回の講師は、八戸工業大学土木建築工学科大学院教授佐々木幹夫先生に講演していただいた。今回は、「東日本大震災による津波の特徴と教訓」と題して、津波の威力と、被害状況、教訓を分かりやすく解説していただいた。前半は津波の威力についての解説。宮城県の築館地区で記録した地震のエネルギーがなんと2900ガル超。原発で想定している強さが600ガルだけに、地震でも被害があったとのこと。青森県にもたくさんあるが、想定している耐震強度の見直しが急務であろう。 津波の原因として、地震もさることながら、火山の溶岩の流出、土砂崩れでも大きな津波が来るようだ。仮説であるが、流星が落下しても津波が来ると、研究者の間で予想されている。 教訓の部分で深い感銘を受けた。宮城県のある病院で、医者と看護婦さん24名、患者さん40名全員が津波で亡くなるという悲惨な出来事があった。事務職6名は一目算に山に登って助かったようだが。このケースから読みとれることは、「命はてんでんこ」という言葉通り、津波が来たら、周りを気にせず逃げるしか、助かる見込みが無いということが言えよう。佐々木先生も、一人でも多く助かれば、その人たちが復興の大きな力になると。三陸地方では、津波が来ればてんでんこといった、教えが年月の経過により風化していたのかもしれない。ある、小学校の大半の関係者が亡くなった事例も説明された。一部の関係者の「大きな津波など来ないから山に逃げる必要が無い」という、過信が、幼い小学生の尊い命を奪う結果となった。この日校長先生が不在で、強権を持って、指揮命令する人が不在だったようだ。もしであるが、地元の声を振り切って、山に登ってさえいれば、ほとんど助かったはずである。強いリーダーシップをとれる責任者を決めて、その指示に従う仕組み作りも大事ではないだろうか。 最後に先生の言葉が心に染みた。「失敗は失敗したとあきらめたときに失敗になる。 失敗してもあきらめずにいる間は失敗はない。」 恩師の有り難い言葉を教訓に、今後の糧にしていきたいと思う。
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