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有限会社 アトラス測量 |
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青森県八戸市根城五丁目
12番26号(裁判所前)
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2012年04月14日(土)
ほんじつ、午前10時より、いよいよ始まる南郷歴史民俗資料館へのおもちゃ貸し出し作業を行った。古里学芸員監修のもと、選ばれたおもちゃたちが、次々に梱包されていく。4か月に渡り、南郷の地で展開されるおもちゃ展。入れ替えも含め、ヤスコレは全面的に事業をバックアップしていきます。 夜7時より、反省会も含め、古里さんの講演をセットした。忙しいなか、講師が快諾してくれたのだ。演題は「八戸の年中行事」。民俗学のスペシャリストの知識に圧倒されながら、軽妙な話術に引き込まれていく。 端午・虫送り・鬼カカシ・盆灯ろう、オシラサマなどなど、これらの言葉を解説できますか?私も単語をきいても、意味がわからなかった。が、解説をきくとおぼろげながら思い出すことができた。昭和40年代までは、まだ風習が残っていた模様。今では、ごく限られた集落でのみ存続するが、廃れる一方の風習も多いとか。最近有志により、島守地区の「虫送り」が復活したとのこと。麦カラで作る人形のことだが、今では、作り方のノウハウを覚えている老人も少ないのでは。このままでは、確実に廃れるのは目に見えている。島守地区をモデルに古くからの風習を記録にしていかないと、良き伝統も無くなる危険性があるのではないか。 現代は、少子化が進んだおかげで、核家族化し、昔の風俗や伝統が薄れてきている。物が豊かでも、精神性の部分では、本当に豊かと言えるだろうか?漠然としていて、当たり前のような日常が、せわしなく進んでいく現状。それゆえに、古里さんの言葉が、胸に響いてくるのは私だけだろうか?農業や漁業を営んできた人々は、風土特有のやませなどに悩まされてきた。それだけに、穀物や米などにがとれるように、お祈りを捧げて、秋には大地の恵みに感謝して、五穀豊穣を喜ぶ。自然の中で生かされているのがわかるからこそ、感謝の気持ちも出てくるのだ。 「八戸の年中行事」という演題、実は奥が深く、今もって、現代人が直面している問題への警鐘にも汲み取れる。行事と伝統が廃れるということ、すなわち、人の気持ちも薄く平坦になりつつあるのかもしれい。 古里さんのお陰で、自分の中で忘れかけていた大事なものを再認識し、ほんとうに心持ちが暖かくなる、感動の講演。「古き良き時代を見つめ直す」を、コンセンプトに掲げる「ヤスコレ」にとって、意識高揚をたかめるいいきっかけになったのではないか。 古里さんにおかれましては、学芸の道を究め、八戸の良き伝統の保存と、伝承を切にお願いしたいと思います。ほんとうに貴重な講演ありがとうございました。
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