作品名”ベコサス”とは、実に面白いネーミング。作者の遊び心が伝わってくる。写真の作品は、作者いわく牛をモチーフにした、架空の生き物のようだ。メルヘンな作品世界。眺めているだけで癒される。背景の海は八戸の葦毛崎展望台付近をイメージしているそうだ。架空の絵には、ちゃんと物語も備わっていた。まるで童話作家のような、メルヘンな文章。作者は文才をも持ち合わせているようだ。物語も読みながら、絵を観賞すると作品世界についつい引きこまれてしまう。
ちなみにこの作品は八戸市美術展の大賞を受賞した原画にあたる。
妙に気持ちが落ち着く作品である。