青森県八戸市の測量会社・アトラス測量
測量業者登録 第(1)-29176号
測量設計・測量業務のアトラス測量
青森県八戸市根城五丁目12番26号(裁判所前)
アトラス測量TEL:0178-44-0333
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業務日誌
災害ボランティアチーム結成
2011年03月19日(土)

 八戸市災害ボランティアに応募者が殺到し、現在656名が市川、白銀、湊の3地区を中心に活動している。被災した家から荷物や家具を運び出したり、泥あげ作業に精を出す。今だいぶ依頼数も減りひと段落しつつある状況だそうだ。
 そこで、安田コレクションメンバーも何かお手伝いをしたいと思い、呼びかけて災害の後片付けをお手伝いすることにした。おこがましいので災害復旧とまで言いいたくないが、何かお役に立てればという思いの一心だけで行動に出る。被災者の心痛を思えば、勇気づけるとか、希望という言葉を軽々しく出しにくいのが現状。
 ガソリンが不足していて身動きが取れない。強い余震がきているので決して安全とは言いがたい。そんな状況下でとりあえずメールを流してみた。そしたら、直ぐに返信が来て10名のメンバーがお手伝いに来てくれることになった。ガソリンが無くて来週なら行けるという返信も10名返ってきた。正直驚いた。普段メールを打っても、ほとんど返信がこないのだが、メンバーもみんな思っていることは一緒なんだなと思ったら、嬉しくなってきた。メールには、”身体を動かしながら、前向きな気持ちを持ち続けましょう”と添えておいた。
 依頼者は身体の不自由な老夫婦であった。以前ボランティア活動をご一緒させていただいたご縁のあるかたである。津波被災の相談をうけて早速お手伝いできることになった。
 現地に乗り合いで到着。津波の二次被害防止のため、万が一の非難場所を確認した。現地の階上町大蛇地区に行く途中の浜辺は、壊滅的な大打撃を受けていた。テレビと違って、生の現場は想像しがたいぐらい酷いものであった。依頼の家を見るなり、壁にあいた大きな穴、割れたサッシの散乱、汚泥、砂などがかなりの量堆積していた。これでは、身体の不自由な年配者では、到底片付けできない。
 10人のボランティアが手分けして、作業に取り掛かる。ちょうど役場の手配した重機もきたので、一緒に手伝ってゴミを片付けた。ガラスの破片が危険であった。泥も丁寧に吐き出し、床を真水で洗ってあげた。
 今回の津波の高さには驚いた。海抜からだと軽く10mぐらいの高さまで上がった形跡があった。これほどの高さまで上がって、亡くなられる方がいなくて不幸中の幸いである。それにしも津波のパワーは凄い。ガラスなんかは、粉々に砕き、壁にも容赦なく穴を開ける。周囲の倒壊した家屋をみながら、つくづく今回の地震の恐ろしさを肌で感じた。
 今日の目標は泥を取って、真水で洗いながし、少し乾かして、窓と壁に開いた穴をふさぐところまでである。なんとか6時までかかって、終えることができた。老夫婦も大変喜んでくれた。今日は1件で終わってしまったが、また機会をみて、お手伝いしたいと思っている。

 海岸のゴミ拾いも行った。平穏を取り戻したかのように思われる海岸であるが、厳しい現実を目の当たりにした。この地域はウニの産地でも有名だが、夏に食べごろになるであろう、ウニの死骸が波打ち際に打ち上げられていた。これでは、数年間は獲れても平年の10分の1以下であろう。漁師さんたちの苦悩も、察するに余りある。
 家屋ばかりに目が奪われるが、こうした目立たないところにも復興の手助けが必要不可欠であるに違いない。

 あたりが薄暗くなってきた頃に、ようやく仕事の目処がたった。
ふと時計を見ると、既に6時を回っていた。やり遂げたという安堵感と、まだまだ同じケースが山ほどあるのではという思いが交錯した。とにかくできることから、こつこつと始めていきたい。
 沈みがちだった老夫婦の顔から笑みがこぼれた。空を見上げると、頑張よと言いたげな満月も微笑んでいた。


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