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有限会社 アトラス測量 |
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青森県八戸市根城五丁目
12番26号(裁判所前)
TEL:0178-44-0333
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2011年02月13日(日)
恒例の例会開催。今日は雪模様に加え、夜間の路面凍結で相当運転に気を使いながらの参加になったと思います。凍結している所で滑って骨折したり、打撲している方が増えているので、雪国に適応している住み慣れた人々でも十分注意が必要です。 さて、例会講師は1級建築士の桜井孝コ氏をお招きした。氏は現場の大工さんの経験を設計に活かし、特に地震に強い家づくりを目指している方です。地震と建物についてお話いただいた。 地震大国日本における建築基準法の概念として、横揺れの地震を想定しているそうです。基本的には建物が倒壊する前に、逃げる時間を稼ぐための強度設定になっているとのこと。しかし、縦揺れの地震に弱いようです。柱のホゾが短いと、抜けてしまい倒壊につながる例が多いそうです。 八戸地域でも三陸はるか沖地震があり、わが家もかなりの被害が出ました。あの地震の時に、同じ地域でも随分と被害の差が出たが、どうらや周期の違う波が影響しているそうです。あの時の周期が一番強く影響したのが、地盤の支持層が地表から10mぐらいの所にある地域で共振し、揺れが大きくなったと地元の大学教授の見解が出ています。どうりで、発表の震度に疑問を持った方が多いのもうなずける。 大地震が来た時は、以外とトイレが安全なようですよ。一番強度が強いそうだ。都会では、慌てて外に出ないほうがいいそうです。ガラスが落ちてくると非常に危ないとのこと。カナダあたりだと、必ず地下室を造り、災害に備える設備があるようです。地下は地震に対して非常に安全なようです。しかし、日本ではあまり地下室は普及していません。地震大国でありながら、防災に対しての意識が低いようです。阪神大震災後、地震に対しての見直しも進み、部材に対する設計の考えかたもだいぶ変わってきたようです。地震に対しては、太い柱や梁を使用するのが一番強度があるようです。免震工法もあくまで横揺れ対策に過ぎないことを覚えておく必要があります。ホゾを長くすれば、縦揺れでも抜けないので、倒壊対策には有効です。 あと、日本の事情として、地震の被害が大きいのに、家財道具の量もあげらるそうです。とにかく家中に物が溢れかえっているのは日本だけなようです。自分も反省です。大地震が来ると驚異になる物ばかりです。シンプルを心がけていここうと反省です。 桜井さん曰く、海外の住宅が100年もつのに、なぜ日本の家は約30年と寿命が短いのか?ずばりメンテナンスの差があるそうです。ヨーロッパの学校では、義務教育の中に、家のメンテナンスの方法を組み込んでいるそうです。床下や屋根裏に潜り込み、点検する方法などを教わるそうです。日本では考えられませんよね。中古住宅を買い求める時に、床下や屋根裏までは誰も見ないです。そういう目に見えない部分まで、じっくり観察することが大事になってくると思います。 目にウロコとはこのこと。わが家は、父親がメンテナンスをこまめにしています。100年とはいわないが、代々受け継ぐ家をせめて50年は使えるよう、手入れをしていかなければと思うのでありました。早速、屋根裏や床下に潜ってみようと思う。シロアリが発生しているかもしれません。 桜井さんの講演を聞いて良かったとつくづく思います。安全、防災に対しての危機管理能力が欠如していました。桜井さんの講演を機会に、反省点を見直していこうと思います。素晴らしい講演ありがとうございました。参加人数17名。
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