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有限会社 アトラス測量 |
〒039-1166
青森県八戸市根城五丁目
12番26号(裁判所前)
TEL:0178-44-0333
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E-Mail:
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2011年01月15日(土)
タイガーマスク現象が連日報道されている。アメリカと違って、寄付文化が浸透していない国だけに、一過性の事象で終わらないことを願うばかりである。しかし、報道の加熱ぶりが気になる。一時のブームで終わるのか、新たな寄付のスタイルが確立され、永続的に続くのか、今後のマスコミの関わり方に注目したい。 さて、厳寒期の例会につき、足元が悪いので出足が鈍くなると思いきや、20名の方々がかけつけてくれた。元気に新年の挨拶を交わすことができた。 今回の講師は新年早々パンチの効いた講師が登場。八戸帝拳ボクシングジム会長五戸定博氏をお招きした。現在、全国プロボクシング協会副会長をされている。講演前に奥様とお話する機会がありましたが、とにかく寡黙な人で、余計な事は言わないし、かなりの経験をされているよのに、全く人に語らない人であるとおっしゃっていた。講演など頼まれても、苦手だからとお断りするそうだ。そうであればなおさら聞いてみたいと思い、知人を介して紹介いただいた。身近にこんなに素晴らしいかたがいるのに、発信しないのは実にもったいないことである。 講演の冒頭、ボクシングを始めたきっっかけを静かな語り口でとつとつと話てくれた。高校生の頃、インターハイのチャンピオン候補でありながら、怪我で栄光をつかめなかった。しかし、世界チャンピオン白井義男さんにスカウトされ、幸運にもプロボクサーデビューする。規模の大きいジムに所属した関係で、積極的に売り出してくれず、プロとしては日の目を見ないで終わる。しかし、ボクシングの好きな五戸さんは、地方では経営が難しいと言われる、ボクシングジムの経営に乗り出す。当然、厳しい運営が待っていた。東京には1200ものジムがある。どうしても、交通費や宿泊費のかからない在京のジムは経営が断然有利に決まっている。しかし、東京での試合を経験させたい。五戸さんは、門下生たちの交通費などを捻出するために、建設現場などでアルバイトをして、経費を捻出し、門下生たちに愛情を持って関わってきたと胸をはる。教育の原点、親子の絆を超えた愛情。ボクシングのいいところは、一緒に汗をかいて練習するので、強い師弟関係の絆が生まれることであると語っていた。真剣に1対1で向き合うことにより、自分のことを理解してくれているという、強い信頼が生まれる。今の教育の現状、親子の関係を考える時に、五戸さんのように真剣に向き合っている指導者が何人いるだろうか。泥臭いが、教育の原点がある気がしてならない。 人間関係が希薄になりつつある世の中で、亀田兄弟のように、父親と二人三脚でチャンピオンに挑む姿に、心が打たれるとおっしゃっていた。真剣に向きあうからこそ、衝突し、もがき苦しむ事もある。五戸さんの闘志溢れる過去を思いだしながら、今目の前にいる方は幾多の試練をくぐり抜けてきたのだろうかと思いを巡らす。 講演の後半はショービジネスも手がけた、五戸さんの苦労と裏話をたっぷりと語っていただいた。マイクタイソン戦の前座2試合を五戸ジムのボクサーがつとめたことも初耳であった。漫画「はじめの一歩」にも五戸夫妻と、門下生が登場するそうである。具志堅、畑山選手だどのプロ選手とも交流があるそうである。 メンバーの質問が止まらず、時計をみると1時間半。聞き手も、話手も気分良く会を盛り上げることができたと思う。 最後に私が質問した。「還暦少し前ですが、今後夢を教えてください」五戸さんはこちらを見据え、力強く語ってくれた。もちろん世界チャンピオンと、オリンピック選手の輩出。あと、トレーナーの養成に力をいれたい。 五戸さんが育てた選手がチャンピオンになり、育てたトレーナーが世界チャンピオンを輩出する。 精力的に活動する五戸さんの夢は尽きないようである。 本当に1時間半という時間を感じさせない、楽しく、心に響く講演でした。やはり、思いの強いかたのお話は、腹にぐっと響くものがある。メンバーもかなり喜んでいた。素晴らしい講演ありがとうございました。 出席者20名。
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