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有限会社 アトラス測量 |
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青森県八戸市根城五丁目
12番26号(裁判所前)
TEL:0178-44-0333
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E-Mail:
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2010年07月25日(日)
私たち団塊の世代ジュニアが“ロボット”という言葉を聞いて思い出すのは手塚治虫のアトム、映画スター・ウォーズに登場するロボットになるだろうか?SF好きのご年配の方であれば、映画「禁断の惑星」のロビーを思い出すかもしれい。 ロボット好きも、そうでない方にも、十分楽しめる「ロボットと美術」という企画展が、青森県立美術館で開催中である。 今回の展示はテーマごとに設えられており、各セクションでの伝えたいことが明確に示されていた。しかし、ありきたりの説明で終わるのではなく、美術館ならではの美の探求も忘れていない。 ロボット以前のコーナーで紹介されているカラクリ人形、雑誌、資料等の数々は、実に丁寧にロボットの出発点を解説している。 特に、チエコの劇作家カレル・チャペックの戯曲「R.U.R」関連資料の豊富さには驚いた。 戦前のコーナーでは、昭和初期の身体と、機械をモチーフにした美術作品を多数展示してある。急速な近代化を予言しているかのような、リアルな描写の絵。日本が科学技術大国への変貌を遂げる片鱗を、垣間見ることができる。 さらに進むと、戦後の高度経済成長時代に登場した鉄人28号や、ガンダム関連の懐かしいアイテムが登場し、ロボットファンを魅了していた。特に嬉しいのが、ガンプラ等の箱絵を手がけられた上田信さんや小松崎茂さんの原画作品を間近に見られる事である。きめ細かい作家の筆遣いを堪能できるチャンス。有名作家の原画の展示だけでも、十分に見応えがあり、重厚な存在感を放っていた。 本展の最終コーナーはロボティクス。学問として確立された分野の最新技術と、現代美術家の紹介。村上隆氏のグロテスクな作品群から、近未来の人間像を思わず想像してしまう。 総評として、美術館展示の醍醐味は、贅沢な空間演出などの視覚的要素を味わうことにあると思う。ロボットに生命を宿す演出をし、作品の個性を尊重しつつ、大胆に飾る。一つ一つの作品が、実に生き生きと躍動感に満ちていた。 こういった秀逸な作品に触れ、何故ロボッットが誕生したのか?考えをめぐらせながら観賞することも面白いと思う。 最後に、本展を通し美術館に、沢山の子供たちの来場を誘った意義も、非常に大きいと思う。
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