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有限会社 アトラス測量 |
〒039-1166
青森県八戸市根城五丁目
12番26号(裁判所前)
TEL:0178-44-0333
FAX:0178-44-0659
E-Mail:
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2009年11月21日(土)
遠縁にあたる石倉富三郎さんが、2009年度の県褒章を受賞した。早速、受賞のお祝いをかねて挨拶に伺った。石倉さんは宮大工として、故中村松太郎さんに師事し、対泉院の再建に一緒にかかわった方である。私の先祖も数百年前の最初の対泉院の建立に深く関わったと、伝えきいている。師匠の中村さんの家からのもらい火を対泉院がうけて、全焼するという災難を乗り越え、立派な宮大工になってお寺を再建した話は有名である。私も小学校の頃、学校の授業で習ったので中村さんの名前だけは聞いたことがある。石倉さんの履歴は、対泉院にとどまらず、明治神宮の建築、根城本丸再建、南宗寺建築など輝かしい実績を持っています。たまに顔を出すと必ず出る話が、大工道具の博物館を建てたいということです。石倉さんは600種類の道具を所有する立派なコレクターなんです。大工は腕もさることながら、道具を臨機応変に使いわける技術も大事だと力説しています。私も道具も集めているので、大変興味があります。ざっと列挙してみると、鋸(のこぎり)、玄能、突き鑿(つきのみ)、槍鉋(やりかんな)、手斧(ちょうな)、鉞(まさかり)、皮剥き、金槌(かなづち)、罫引き(けいひき)朱壷(ひうつぼ)、鉈(なた)、錐(きり)、木挽鋸(こびきのこ)、荒砥石(あらといし)などなど、実に奥が深い世界なんです。根城本丸再建の際に活躍したのが、チョウナです。チョウナは、はつる道具で、昔は用材の仕上げに使われたが、今は文化財の復元に活躍するぐらいだそうです。築100年ぐらいの梁には、必ずチョウナがけした痕跡が残っています。古きよき時代の巧みの技。石倉さんの技で、根城の施設の復元に、江戸時代のチョウナを使用して見事に再現した話は有名である。この巧みをなんとか後世に伝えたいと、石倉さんは元気に語ってくれた。是非やりましょう。私も博物館建設にお手伝いできればと思う。石倉さんの巧みの技は、数百人いる弟子に受け継がれている。今でも、古い神社仏閣などの補修に呼ばれて、大急がしだそうだ。70代後半なのに、今でも現役で頑張っています。少しでも多く取材し、巧みの伝承と、地域の宝である石倉さんのお人柄を、皆様にお伝えできればと思っています。
今日は久しぶりに、ワクワクするお話ができた。私もまだ若いので、志だけは大きく掲げていこうと誓った日でもる。
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