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有限会社 アトラス測量 |
〒039-1166
青森県八戸市根城五丁目
12番26号(裁判所前)
TEL:0178-44-0333
FAX:0178-44-0659
E-Mail:
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2009年01月08日(木)
ある近隣町村での話しであるが、失われつつある地域コミュニティーのいい話を取材したのでお知らせしたい。拝金主義が横行し、他者を思いやる気持ちが薄れつつある日本の中で、地域コミュニティーがしっかりと息づく地域がまだ残っていた。八戸圏域での大規模断水時に、ボランティアで給水活動を支援した話である。仕事で大変お世話になっている工務店のM社長が関わっていたので、話を聞くことができた。断水情報が町内会長に入ったので、役場に支援を要請したら、担当課でないので関係ないとか、水道企業団の管轄だから協力できないと頭から断られたそうである。断っておくが、自治体によっては役場が率先して動き、成果をあげた事例もあるので誤解のないように。会長は役場の対応に呆れながら、即座に仲間を集めボランティアを組織し、どこよりも迅速な救援活動を行ったのだ。大変元気な会長だそうで、頼もしい限りである。知り合いのM社長の役目は、テントと薪ストーブの貸し出しである。夜になると給水車に並ぶ列ができる。かなり寒く、給水活動の支援者もこたえる。そこで、テントの登場だ。全面を囲うことができるので、寒風をしのげる。さらにストーブで暖をとれる。ボランティアの人たちは、大変気さくな方が多かったようで、笑顔で声をかけながら給水活動をおこなったそうである。断水に不安を覚え暗がりの中に並ぶ地域の方が、どれだけ勇気づけられたことか。社長いはく「困った時はお互いさまさ」コメントに重みがある。更に、感心したことは、役場職員より早く町のトップが駆けつけ、テントの設営を手伝ってくれたそうだ。職員が後から大慌てでテントをかついで、飛んできたそうである。なんとも滑稽な話だ。さらに感動したのは、民生委員の方と情報を共有し、地区の一人暮らしのお年寄りに水を配ってあげたことだ。M社長の会社の従業員の方や、婦人会の方々が手分けして運んでくれたそうである。全てのお年寄りから、心からの感謝の言葉を言われたことは言うまでも無い。個人情報がどうだこうだと議論があるようだが、事は人命にかかわる話だ。災害時に、人命を天秤にかけた時、個人情報保護法の壁があり、援助活動ができないなどというバカげた話にはつき合っていられない。人の命が優先されるべきである。この話を胸のすく思いで聞いた。自治体も、町内レベルでこれだけのことができるという現実を注視すべきである。言い訳だらけの役所の話は、もう聞きたくない。ようはマニュアルなど関係がないのだ。人間としての誇りと、人を思いやる心があるかだ。自治体に心が戻らない限り、地域の発展・再生など机上の空論なのだ。私はこの社長を改めて尊敬し、誇りに思うのである。
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