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有限会社 アトラス測量 |
〒039-1166
青森県八戸市根城五丁目
12番26号(裁判所前)
TEL:0178-44-0333
FAX:0178-44-0659
E-Mail:
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2008年03月07日(金)
是川遺跡近くに住宅を建てる計画があり、先行して埋蔵文化財の発掘調査を行った。この地区は遺跡地区からは外れているが、外縁部なので念のため掘ることにした。当然私たち素人は、勝手な発掘調査はご法度です。調査は前もって発掘調査依頼を八戸市教育委員会文化課に申請して、現地調査に来ていただきます。私も緊張しながら立会いました。なぜなら仮に住居跡などが見つかれば、建築をいったん止めなければならないからです。4月以降八戸市の予算がついてから、本格的な発掘調査を行い、資料を残してからの工事着工となります。しかし、縄文時代の貴重な遺跡が出る地区であり、是川遺跡は市民共有の文化遺産なので、協力は義務であると思います。土地所有者も発掘調査に係わった関係者の方なので、事情を理解していただきました。幸い、地表から60cmほど掘り下げたのですが、石器が一つ出ただけなので、擁壁工事にとりあえず入ることが許されました。擁壁の床堀も地表面から60cmほどなので、たぶん、この層より上では何もでない予想です。この層はまだ中世時代の層なので。縄文時代の層は後50cmほど掘らないと本格的に到達しないそうです。丁度この土地は傾斜しているので、住居跡は出ないと思う。石器もたまたまこの場所で狩りでもしていた原始人が、間違って落としたものかもしれない。考えると古代のロマンが蘇ってきて、なかなか楽しいものである。ここの土地所有者の方が元発掘員だったので、興味深い話を聞くことができた。この方は松舘の発掘の際、水晶や土偶を発見したそうである。一王寺遺跡付近では、板に矢じりが刺さった貴重な遺跡も発掘したかたである。深さ3m以上ある泥炭層からは、朱塗りのきれいな土器や木製品も多数発見された。普通木製品は残らないそうだが、泥炭層のおかげで水分があり、腐らないで長期保存され出てきたそうです。安田コレクションに、土器と石器部門もありますので、近いうちに公開したいと思います。
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